剛腕とのキャッチボールやスラッガーの風貌に仰天の日々
しばらくの間、メジャーの文化や日米の野球観の違いなどを紹介してきました。アメリカでは毎日が驚きの連続。中でも僕が「おいおい、勘弁してくれよ」と思ったのがケリー・ウッドとのキャッチボールです。
彼は2008年にカブスで34セーブをマークした快速球投手。その年のオフ、インディアンスに移籍する際はシカゴの地元紙に1面広告を掲載、「いままでありがとう」とファンにメッセージを送ったナイスガイです。
僕は09年、ウッドのキャッチボールのパートナーになりましたが、とにかく恐ろしいのなんの。キャッチボールとは思えないくらい威力ある球を投げてくるんです。さらにキャッチボールも終わりに近くなると、僕を捕手のように座らせて、変化球をバンバン投げ込んでくる。メジャーではこうした投手が多く、ウッドもそのひとりでした。
■急きょグラブを新調
ただ、こっちは変化球を投げるのは専門でも、捕るのはまた別の話です。「こんな練習を続けていたらケガをする」と、メーカーに頼んで急きょ、ネットの大きい外野用のグラブを作ってもらったほどです。