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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

阪神藤浪に二軍調整はもう不要…ドラ2伊藤の活躍が追い風

公開日: 更新日:

 阪神ドラフト2位ルーキー、左腕の伊藤将司が予想をはるかに超える活躍を見せている。開幕から4試合に先発し、無傷の3勝(1完投)、防御率は1.55。社会人出身の25歳だから、即戦力じゃないと困るわけだが、それでもまさか先発でこんなに結果を残すとは思っていなかった。

 ストレートの球速は最高でも140キロ台前半で、130キロ台も珍しくない。つまり、球速は遅いのだが、多彩な変化球を操り、低めへの制球力に優れたいわゆる技巧派左腕。それでいて、なんといっても目を引くのが、かつての千葉ロッテのエース・成瀬善久を彷彿させる独特の投球フォーム。出身高校も成瀬と同じ名門・横浜高校だから、まさに成瀬2世といった感じである。

 この伊藤の活躍により阪神の先発投手陣はより充実した。エース右腕の西勇輝、サイドスローの青柳晃洋、精密機械の秋山拓巳、技巧派外国人のガンケル。ここまで4人が盤石で、残る2席をベテラン技巧派左腕のチェン・ウェインや、技巧派ルーキー左腕の伊藤将司が担っているわけだ。

■技巧派投手が多い中

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