五輪開催してもショボい?組織委を悩ませる米国選手の動向
新型コロナウイルスの感染拡大が続こうが、国民の多くが懸念を示そうが、菅首相や東京五輪組織委員会が「何が何でもやる」と突き進んでいる東京五輪。日本政府やIOC(国際オリンピック委員会)は、「とにかく開催して一流アスリートの姿を見れば日本国民も熱狂するはず」と楽観視しているようだが、関係者の中には「開催したとしても、ショボい大会になるのでは……」とやきもきしている人も少なくないという。
「やはり、このタイミングで米国務省が新型コロナを理由に日本への渡航警戒レベルを4に上げたことが大きいでしょう。警戒レベル引き上げのきっかけは、CDC(米疾病対策センター)のガイドラインですが、そこには『日本の現在の状況を踏まえると、完全にワクチン接種を受けた人であっても新型コロナ変異株に感染し、感染を広げるリスクがある』とあった。つまり、CDCは『ワクチン接種者も変異株に感染する可能性がある』と指摘しているわけで、このガイドラインが今後、各国選手が五輪に参加するかどうかを判断する基準になるのは間違いないでしょう」(スポーツ紙記者)
すでに北朝鮮など一部の国は東京五輪への不参加を公表しているものの、五輪組織委の最大の関心は何といっても米国選手の動向だ。