オリンピック開会式は中途半端な出し物ばかり…かつてないほどつまらなかった
まずは前回の記述に一部誤認があったので、改めて書く。
広告代理店はIOC委員の子女の米一流大入学や現地での生活費の世話まですると聞いた。その費用はクライアントの企業に肩代わりさせる。その見返りに代理店は、企業のスキャンダルや世の中に出したくない不都合な情報がマスコミに流れないように一役買う。確かめようもないが、業界ではまことしやかにささやかれており、私はあり得る話だと思っている。実に巧妙な仕組みだ。
そんな利にさとい広告代理店にオリンピックの仕事を丸投げしていては知性や文化的な意味づけなど期待すべくもない。マーケティングや流行で企画を立てるからだ。
今回の開会式は、かつてないほどつまらなかった。
ビートたけしさんが「金返せよ」「外国恥ずかしくて行けないよ、俺」と言われたが、まったく同感だ。あれを褒めそやし、歯の浮くような賛辞を述べているコメンテーターもいたが、「そう思っているはずがないのに、みんなが本音を言えない世の中になったんだな」と改めて思った。