プロ野球で加速する“タレント人事”に山崎裕之氏が苦言「野球人気回復にはつながらない」

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■コロナ前から日本の野球離れは深刻

 今季終盤にはコロナも落ち着きつつある中、起死回生のチャンスを狙った人事が加速した側面もあるとみられるが、こうしたタレント人事は低迷する野球人気の回復につながるのか。

 西武、ロッテOBの評論家・山崎裕之氏は「野球はタレントじゃない、勝負の世界」と断じて、こう続ける。

「パフォーマンスをするのは勝手だが、プロは勝つか負けるかでその人の評価が決まる。それは選手だけじゃなく、監督やコーチも同じ。だから日本ハムが指導者経験のない新庄監督を呼んだのは、思い切ったことをしたなと驚きましたね。ただ、いくらタレントを集めても、何より結果を残さなければ、本当の意味で野球人気の回復にはつながりませんよ」

 コロナ前から日本の野球離れは深刻だった。

 高野連が発表している硬式野球部所属の部員数は2014年を最後に右肩下がり。7年連続で減少し、18~19年の1年間だけで1万人近くも減った。

 東京五輪を最後に正式種目からも除外。プロ野球界もこの流れを食い止めたいのだろうが、来年の今ごろ、「やっぱり人気だけしかなかった」とならなければいいが。

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