阪神・青柳スーパーエースへの条件 夏が苦手な投手は沢村賞選考委員に嫌われる
あんなに不安定なピッチングは久しぶりに見た気がする。8月23日のDeNA戦に先発した阪神・青柳晃洋のことだ。
ご存じの通り、今季の青柳はコロナによって少し出遅れたものの、復帰後に見せた大活躍はすさまじいものがあった。オールスター前までに全15試合に先発し、11勝1敗で完投4(うち完封2)。防御率も1点台前半をキープし、まさに大エースといった風格を漂わせていた。オールスター初戦でも全セの先発を任されたほどであった。
そんな青柳が先述したDeNA戦では初回から四球をきっかけに失点を許すと、三回まで毎回失点を喫し、5回7安打3失点の敗戦投手。もちろん、どんなスーパーエースでもたまには打たれることがあるわけだが、青柳の場合、その前の登板でも4回4失点(自責点3)で敗戦投手。その前の登板は6回2失点(自責点1)で勝敗はつかなかったものの、珍しく3四球も与えていた。要するに、8月2日の巨人戦で12勝目を挙げて以降は3試合連続で不安定な投球が続いているのだ。
■昨年もこの時期に…