五輪汚職の高橋治之被告「理事就任」後悔の今さら…押し込んだのは“昵懇”竹田JOC前会長

公開日: 更新日:

 悔やんでも悔やみきれないのか。五輪汚職のキーマンとして注目される大会組織委員会元理事の高橋治之被告。スポンサー選定を巡り、出版大手「KADOKAWA」から計7600万円の賄賂を受け取った疑いがあるとして、東京地検特捜部に受託収賄容疑で再逮捕されたが、特捜部の調べに、後悔の言葉を漏らしているという。

■「理事にさえならなければ…」

 11日の日経新聞によると、高橋被告は特捜部の取り調べ後に「理事になるんじゃなかった」と発言したというのだ。

「組織委理事は、大会特別措置法で『みなし公務員』と規定されており、職務に関して金品を受理することを禁じられています。理事にさえならなければ『みなし公務員』と認定されることもなく、受託収賄容疑で逮捕されることもなかった可能性がありますから、高橋さんは後悔しているのでしょう。スポンサー獲得業務を請け負っていたのは、高橋さんの古巣・電通です。水面下でいくらでも働きかけることができますから、理事になろうがなるまいが、スポンサー集めを主導していたはずです」(組織委元職員)

 もともと、高橋被告の理事就任はスンナリとはいかなかった。組織委が発足したのは2014年1月。理事の上限35人のうち34人は3月までに決まったが、高橋被告が選ばれたのは6月だった。組織委は発足直後から、スポンサー獲得業務の委託先を指名するコンペを実施。コンペには電通を含む複数社が参加していた。受注企業の決定前に電通出身の高橋被告を理事に選べば「いらぬ誤解を生みかねなかった」(電通OB)。そのため、高橋被告の理事就任はズレ込んだのだった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末