キューバから「亡命選手」続出の予感…WBC第1回大会以来の準決勝進出で気になる今大会後
15日の準々決勝でオーストラリアを下したキューバ。WBCでは2006年の第1回大会以来となる準決勝に駒を進めた。
気になるのが、そんなキューバ代表選手たちの大会後の動向だ。メジャーには亡命しなければ移籍できないが、NPBなど米国以外の国に関しては政府派遣という形で移籍が可能だった。それが昨年、選手が独自にメジャーを除く海外球団との契約を認める新ルールを制定した。
政府派遣の場合、年俸の何割かはキューバ政府の取り分。だからこそ年俸も高騰していたが、選手個々との契約ならば比較的安く抑えられる。
野球文化学会会長で名城大准教授の鈴村裕輔氏がこう言う。
「キューバのアマ選手のプレーを実際にその目でチェックできたという点では、触手を伸ばすNPB球団が出てきてもおかしくありません。ただ、私が驚いたのはWBCに『亡命選手も代表入り可』というルールです」
野手のモンカダ、ロベルト(いずれもホワイトソックス)ら、メジャー組は全員亡命選手。亡命してもその国代表というのもおかしな話だが、米政府が許可を出していた。