夏の甲子園では見られない逸材たち 地方大会で敗れた「高校生ドラフト候補5人」の真価
堀柊那(捕手・179センチ・79キロ・右投げ右打ち=報徳学園)
夏の甲子園大会真っ盛り。一方で各地の地方大会で惜しくも敗れ去ったドラフト候補たちも多い。甲子園で見られない逸材の長所と課題をプロのスカウトに聞いた。
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遠投100メートル、二塁への送球タイムが1.8秒を計測する強肩が武器。50メートルを6秒1で走る。某スカウトがこう言った。
「肩が強くて身体能力が高い。でも、キャッチングや打撃面など課題も多い。まだまだ伸びる素材型選手」
兵庫・夙川ボーイズ時代、現・阪神の水口栄二打撃コーチに指導を受けた。松山商出身の同コーチは、1986年夏の甲子園で1大会最多となる19安打をマークした安打製造機だ。プロ入り後は近鉄などで活躍。堀は「インサイドアウト」のスイングを伝授され、昨秋は公式戦で打率4割以上と打ちまくった。準優勝した今センバツでも打率4割をマーク。この夏の兵庫大会では3回戦で4打点、4回戦で通算14号を放った。前出のスカウトは「春より打撃は良くなっている」と太鼓判を押す。
2021年は松川虎生(ロッテ)、翌22年は松尾汐恩(DeNA)と高校生捕手がドラフト1位で指名された。
「鉄砲肩は魅力だけど、この2人より打撃面が落ちる。現段階では3位クラスでしょう」(前出のスカウト)