夏の甲子園では見られない逸材たち 地方大会で敗れた「高校生ドラフト候補5人」の真価
杉山遥希(投手・180センチ・82キロ・左投げ左打ち=横浜高校)
「カーブが武器。MAX144、5キロのストレートのコントロールも悪くない。右打者のふところに投げ込めるようになったのも評価できる」
こう言うのはセ・リーグのスカウト。野球名門校で1年時から主戦格で投げているように経験も豊富だ。
「ドラフトで指名する球団もあるだろうが、しかし、プロに入ってどうかという疑問は残る」と前出のスカウトはこう続ける。
「ストレートのMAXは145キロでも、平均球速は140キロ前後。武器のカーブも含め、これという決め球に使える変化球があるわけでもない。制球力もいまひとつ。体の開きが早く、それを抑えるために指導者があえてインステップで投げさせているのでしょうけど、彼らの手を離れたときにどうなのか。何かひとつでもプロで即、通用するものがあれば他の部分を磨けばいいが、そうではないだけに心配ですね」
プロ入り後の伸びしろという点で疑問というのだ。