岡田監督の補強リスト最上位に「藤浪晋太郎」 評論家時代「俺なら再生できる」と自信満々
俺なら再生できる
そんな中、岡田監督が密かに温めている補強プランがあるという。昨オフ、ポスティングでメジャー移籍したオリオールズの藤浪晋太郎(29)の復帰である。在阪の放送関係者がこう言う。
「岡田監督は評論家時代から藤浪のことを高く評価していた。『俺なら、再生できるよ』と自信たっぷりに話したこともある。昨オフのポスティング移籍は就任前に決まっていたため、『何で出すことにしたんや』とフロントに不満を口にしたそうです」
■指導者は選手の才能を開花させてナンボ
岡田監督は、藤浪が入団1年目の2013年から3年連続で2ケタ勝利を挙げながら、16年以降の7年間でわずか22勝にとどまり、二軍暮らしが続いた過程をつぶさに見てきた。もともと速球投手が好きなことを差し引いても、前回監督時は二軍で先発としてくすぶっていた藤川球児を救援投手に抜擢して希代のリリーバーに育て上げるなど、指導者は選手の才能を開花させてナンボ、という思いがある。
「藤浪はオリオールズでセットアッパーとして開眼し、本人も来季はメジャーでプレーするつもりでいる。現実問題として今オフの復帰はあり得ない。ただ、岡田監督は藤浪が今後、日本球界復帰を決断するときがくれば、必ず手を挙げるはずです。他にも、米ジャイアンツ傘下のマイナーでプレーする筒香嘉智(31)の動向も気にかけている。今の阪神では、投手は西純矢(22)、野手は佐藤輝明(24)、森下翔太(23)といった将来性のある若手を主力に育て上げ、次の監督に託したいと考えています」(前出の球団OB)
2年契約の岡田監督の任期は来年まで。自身の後ろ盾である阪急阪神ホールディングスの角和夫会長兼CEOと約束を交わした「後継者育成」についても、手を打ち始めている。 (つづく)