巨人原監督“急転解任”の全舞台裏 後任の阿部慎之助HCは前途多難…由伸氏就任時と状況酷似

公開日: 更新日:

 歴史的なチーム低迷の責任を求めるファンの声にあらがえなかった。巨人・原辰徳監督(65)の今季限りでの退任が決定。後任には阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチ(44)の昇格が決定した。

【写真】この記事の関連写真を見る(20枚)

 原監督は3年契約の2年目。今季も早々と優勝争いの輪から脱落したものの、「それでも来季続投が既定路線で、原監督自身も周囲に巻き返しに向けた構想を語っていました。契約最終年となる2024年シーズンに優勝奪回を果たし、それを花道に勇退──そう考えていたのは間違いない」とは、巨人関係者だ。

 しかし、3年連続V逸どころか、同一監督としては巨人史上初となる2年連続Bクラスという大惨敗に、ネット上を中心にファンからは《原、辞めろ!》《続投なんてあり得ない!》などとする声が噴出。

 そうした事態を踏まえ、9月29日には読売新聞グループ本社代表取締役社長の山口寿一オーナー(66)が、「来季のことは真剣に考えなければいけない。(任期途中の原監督の)契約についてどう考えるかも含めて真剣に考える必要がある」と解任を示唆するような発言をしていた。

「世論をうかがう観測気球を揚げたのでしょうが、足元のチーム内でも投打ともにポジションが固定されない用兵、相次ぐ継投ミスなどで原監督の求心力が低下。巨人は来年、球団創設90周年の節目の年を迎えます。今年1月には、東京・稲城市のファーム施設を含む開発事業『東京ジャイアンツタウン』構想を改めて発表し、25年3月には新ジャイアンツ球場がオープン予定。来年からさまざまな記念イベントを控え、これまで以上にファンの声や反応などにシビアに向き合う必要もあった。原監督退任を、メディアは低迷の責任をとって自ら身を引くような報じ方ですが、事実上の解任でしょう」(球界関係者)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  4. 4
    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

  5. 5
    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6
    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

  2. 7
    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

  3. 8
    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

  4. 9
    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

  5. 10
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し