阪神&オリックス優勝記念パレードで府職員”招集”1500人 吉村府知事に反発する労組の言い分
阪神とオリックスのリーグ優勝を受けて、11月23日に大阪と神戸で行われる合同優勝パレード。数十万人規模の人手が予想される一大イベントを巡って、内輪モメが起きている。
19日、大阪府と兵庫県が設立した優勝パレード実行委員会が大阪府の職員に対し、来場者対応のため1500人のボランティアを募集すると通知した。ボランティアの内容は来場者誘導や迂回路の案内、交通規制時間の案内等だが、拘束時間は約7時間で食事、交通費は支給しないという。兵庫県はボランティアを募集せず、開催費用の中から警備員を雇う方針だ。
この通知を受けて大阪府職員労働組合は10月23日、吉村洋文大阪府知事に対して1500人もの府職員をボランティアを募集することは容認できないと申し入れ。翌24日に同組合のHPでその旨を告知した。
その内容は以下の通りだ。
「パレードを参観する住民の安全・安心を確保するためにも、府職員によるボランティアではなく、警備等の専門的スキルのある事業者等を確保すること」
「府職員を配置する場合は業務として取り扱い、代休の付与(時間外勤務手当の支給)、交通費等の支給を行うこと」
「ボランティアの募集にあたっては、上司から部下への声かけ等の執拗な依頼などはいっさい行わないこと」
「通知では『障害保険に加入し、保険の適用範囲内で対応』としていますが、ボランティア活動中に職員が負傷等を負った場合は、公務災害として取り扱うこと」