ソフトBが人的補償で指名!巨人・伊藤優輔の「家庭の事情」…創業90年のパン屋を営む父は深夜0時から1000個以上ひとりで手作り

公開日: 更新日:

「優輔が小学生の頃から『勉強もしっかりやらないと野球はやらせない』と約束していました。特別なことはやらせていませんが、中学生の時、先生に『授業をよく集中して聞いている』と言われたことはあります」

 この頃、野球もめきめき上達したが、進学先はスポーツ推薦ではなく、文武両道が貫ける高校を探した。通っていた塾の先生に勧められたのが、偏差値が70近い都立トップクラスの進学校で、野球も東東京大会で上位に顔を出していた小山台高校だったという。

「荒川区の塾なので、勉強ができる子は都立では日比谷高校、野球をやりたい子は城東高校を狙う子が多かった。それなのに、なぜかエリアが違う武蔵小山の小山台高校を勧められ、『福嶋(正信)監督が合うんじゃないか』と言われ……。正直、この時初めて小山台を知りました」(康之さん)

 かつて甲子園の常連だった埼玉の名門私立校にも合格したが、小山台を選んだ。菅直人元首相や映画監督の山田洋次氏らが同校OB。3年春に21世紀枠で甲子園に出場し、「都立の星」として注目された。

 父の影響で優輔も幼少期から巨人ファン。「松井秀喜さんが巨人最後の年の最終戦(2002年10月10日)も、まだ小さかった優輔と2人で観戦しました。49、50号を打った試合で、あれを見たら野球をやりますよね」と声を弾ませる。父の狙い通り、優輔は小学生の時にファンクラブに入り多い時は年に10回ほど東京ドームに足を運んだ。

「上原(浩治)さんや(高橋)由伸さん、イチローのモノマネが本当にうまい。よく観察していて、それを取り入れるのが得意なんです」(康之さん) 人並み外れた集中力と観察力、そして明晰な頭脳ーー。最速155キロ右腕は多くの武器を引っ提げ、「令和の巨人の星」を目指す。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希「負傷者リスト入り」待ったなし…中5日登板やはり大失敗、投手コーチとの関係も微妙

  2. 2

    巨人秋広↔ソフトBリチャード電撃トレードの舞台裏…“問題児交換”は巨人側から提案か

  3. 3

    佐々木朗希「中5日登板志願」のウラにマイナー降格への怯え…ごまかし投球はまだまだ続く

  4. 4

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  5. 5

    巨人「松井秀喜の後継者+左キラー」↔ソフトB「二軍の帝王」…電撃トレードで得したのはどっち?

  1. 6

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  2. 7

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    巨人のプロスペクトだった秋広優人放出の波紋…ファンからは非難噴出、古株スカウトも「余波」懸念

  5. 10

    オリオールズ菅野智之 トレードでドジャースorカブス入りに現実味…日本人投手欠く両球団が争奪戦へ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  2. 2

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  3. 3

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  4. 4

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  5. 5

    オリオールズ菅野智之 トレードでドジャースorカブス入りに現実味…日本人投手欠く両球団が争奪戦へ

  1. 6

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  2. 7

    乃木坂46では癒やし系…五百城茉央の魅力は、切れ味と温かさ共存していること

  3. 8

    初日から無傷の6連勝!伯桜鵬の実力を底上げした「宮城野部屋閉鎖」の恩恵

  4. 9

    新潟県十日町市の“限界集落”に移住したドイツ人建築デザイナーが起こした奇跡

  5. 10

    トランプ大統領“暗殺”に動き出すのか…米FBI元長官「呼びかけ」の波紋