「『昭和ニューミュージック』の1980年代」富澤一誠著
「『昭和ニューミュージック』の1980年代」富澤一誠著
久保田早紀はデビュー曲の「異邦人」がミリオンセラーとなった後、1年半の間に4枚のアルバムを出した。
だが、「エアメール・スペシャル」を出してから「見知らぬ人でなく」を出すまでには1年2カ月もの沈黙があった。久保田はデビュー曲がヒットしてから、言われるままに曲を作ってきたが、あるとき、それはシンガー・ソングライターとしてイージーではないかと思って怖くなった。
その後、スキャンダラスな噂が流れてうつ病になってしまう。自分自身が「異邦人」に負けて、そのコピーを作ってしまうのだ。だがブルガリアに一人旅をしたことが久保田を変えた。(「久保田早紀」)
80年代に衝撃を与えた曲の背景を見つめる。
(言視舎 2200円)