老いても避けたい「骨粗鬆症」 知っておくべき判定法と治療法

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 骨質は、糖尿病、腎機能障害、関節リウマチといった内科疾患があると低下する。まずは、これらがないかを知るべきだ。

 骨質の程度を測る検査はいくつかあるが、健康保険適用外や研究目的など一般的ではない。しかし、椎骨のレントゲンを調べると「骨質の情報」を取れるという。

「簡単に言えば、骨折しやすい骨かどうかがわかる。もちろん、現在すでに骨折が起こっているかどうかもわかります」

 親がピンピンしているから骨折していない――と思うかもしれない。骨粗鬆症による背骨の骨折は、骨がつぶれて変形していくので、痛みがない。3分の2は自覚症状がないといわれているのだ。身長が縮んでいたら要注意だ。

 検査の結果、骨折がすでに起こっていれば、すぐに薬物治療になる。ビスホスホネート薬など骨の破壊を抑制する薬や、フォルテオなど骨の形成を促進する薬を用いる。比較的作用がきつい薬だ。

「ごく少数ですが、長期的に使うと“薬の影響による骨折”を起こしやすくなるという副作用があります。ただ、すでに骨折があり、骨密度のYAM値が70%未満の人は、治療しなければ10年以内に6人に1人が“骨粗鬆症による骨折”を起こします」

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