痛みなく下剤不要 大腸内視鏡検査は“水浸法”で楽チンに
大腸内視鏡は痛いから嫌だというみなさんに朗報だ。全く痛くない検査方法があるという。方南みどりクリニック(東京・杉並区)の谷口将太郎院長に聞いた。
■水で腸を膨らませる
「大げさではなく、『痛い』と言って帰る患者さんは100%いません」
こう淡々と語る谷口院長は、「水浸法」という方法を取り入れた大腸内視鏡の検査を行っている。
従来の大腸内視鏡は、大量に空気を入れて腸を膨らませ、その中にスコープを入れていく。腸は長く、屈曲している。その中をスコープを押し進めていくので、特にスコープを押した時に屈曲している腸がひっぱられ、痛みを感じる。
一方、水浸法は空気の代わりに水を入れる。
「それによって腸が直線化し、スコープをスムーズに挿入できます。大腸が伸ばされる時の痛みを抑え、腸に穴が開くなどの合併症も起こしにくくなるのです」
さらに、谷口院長は痛みをもっと減らすため、静脈注射で鎮静剤を投与する。