著者のコラム一覧
若林秀隆医師

リハ栄養、サルコペニア、摂食嚥下障害を特に専門とする。日本リハビリテーション医学会指導医・専門医。

寝ているだけの生活では筋肉量がどんどん落ちて痩せていく

公開日: 更新日:

 入院して手術を受けると、痩せることが多い。理由は主に「手術の影響」「動かない(動けない)こと」「点滴による摂取エネルギーの減少」です。

 若くて体力がある人であれば多少痩せても大した問題ではありませんが、もともと痩せていて、スタスタ歩けないような高齢者であれば、寝たきりになったり命に関わります。だから、栄養管理には十分に気をつけなくてはなりません。

 前回も触れたように、高齢者の点滴は平均的に1本500ミリリットル(100キロカロリーほど)、1日3本で、300~400キロカロリーしかありません。もし、ご家族がそのような状態であれば、点滴の内容を脂肪やアミノ酸を含んだ、より高エネルギー、高アミノ酸のものにしてもらえないか、主治医や看護師さんに相談すべきです。

 手術を受けてベッドに寝ているだけの生活が続くと、筋肉量がどんどん落ちていきます。つまり、痩せます。1日寝ていると、0.5~1%は筋肉が落ちます。

 筋肉量低下を回避するには、一日でも早く体を動かさなければなりません。具体的には「体をベッドから起こす」「トイレで用を足す」などで、これらも立派なリハビリになります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」