桂歌丸さんも苦しんだ…余命十数年でも気づかないCOPDとは

公開日: 更新日:

 落語家・桂歌丸さんの病気。それが、COPD(慢性閉塞性肺疾患)だ。歌丸さんは今年7月、COPDにより81歳で亡くなった。酸素チューブを鼻に装着し高座に上がっていた姿を覚えている人もいるだろう。

 このCOPD、名前は知っていても病気の内容になるとピンと来ない人が多い。「いきいきクリニック」の武知由佳子院長によれば、COPDは、たばこの煙を主とする有害物質に長期にさらされることなどで生じる肺疾患。覚えておきたいのは、治療を受けなければ呼吸不全から死亡に至ること。そして、治療が遅れるほど“手遅れ”になり、余命が短くなる。ところが、COPDは相当進行しないと、動いた時の息切れ、慢性的な咳や痰を自覚しないので、気付きづらい。

「1日20本26年間たばこを吸い続けているあるタレントさんは、実際は46歳ですが、1秒間に吐き出せる呼気量による肺年齢はすでに74歳。余命13年という計算でした」(武知院長)

 このタレントさんは、自分の肺年齢が死に近づいているとは、夢にも思っていなかった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」