著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

内山信二さんに“余命5年宣告” 大腸のポリープとがんを知る

公開日: 更新日:

 オレは、がんなのか……。検診や人間ドックなどで大腸ポリープを指摘されたら、そんなふうにショックを受ける人は少なくないでしょう。タレントの内山信二さん(37)は、テレビ番組の企画で大腸内視鏡検査を受けたところ、大腸ポリープが5つ見つかり、番組の医師団に「余命5年」を宣告されたそうです。今回は、ポリープについて解説しましょう。

 ポリープは、粘膜から隆起したイボのような突起物のことで、鼻タケもポリープのひとつ。大腸はもちろん、胃や十二指腸、すい臓などにもできます。状態を表す医学用語で、必ずしも病気ということではありませんが、一部にはがん化する恐れがあるのは事実です。

 一般の人にとっては、そこが不安になる要因。医師にとってもがんになるタイプかどうかを見分けることはとても重要です。

 では、大腸がんになるポリープは何かというと、腺腫がそれ。大腸ポリープのうち8割を占め、特に肛門に近い直腸やS状結腸にできやすいのが特徴です。8割はかなりの割合ですが、がんになるのはごく一部であることが分かっています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  2. 2

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  3. 3

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  4. 4

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  5. 5

    オリオールズ菅野智之 トレードでドジャースorカブス入りに現実味…日本人投手欠く両球団が争奪戦へ

  1. 6

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  2. 7

    乃木坂46では癒やし系…五百城茉央の魅力は、切れ味と温かさ共存していること

  3. 8

    初日から無傷の6連勝!伯桜鵬の実力を底上げした「宮城野部屋閉鎖」の恩恵

  4. 9

    新潟県十日町市の“限界集落”に移住したドイツ人建築デザイナーが起こした奇跡

  5. 10

    トランプ大統領“暗殺”に動き出すのか…米FBI元長官「呼びかけ」の波紋