求婚の夜に告知が…はんにゃ川島章良さんが腎臓がんを語る
それでも、10日には歩いて退院し、12日にはステージに立ちました。僕の仕事はお笑いですから、病気のことを知ったら笑ってもらえなくなるんじゃないかと心配で、公表しませんでした。でも、ポッコリ出たお腹もネタにしていたのに傷痕が痛々しくて裸になれず、だんだん隠しきれなくなっていきました。
大病を経験したとはいえ、僕はラッキーでした。自覚症状がなく、疑って検査を受ける人が少ない病気で、検査をしても見つかりにくいそうですから。僕も自覚症状ゼロだったのに、たまたまお医者さんが「ちょっと怪しい」と見つけてくれたから助かった。お医者さんに「奇跡ですよ」と言われました。
もし、赤ちゃんができていなかったら、結婚を決意していなかったら、人間ドックを受けることもなかったと思います。そうなると、病気の発見が遅れて今頃……と考えると恐ろしい。赤ちゃんと彼女――今の奥さんに救われた。大切にしなきゃな、と思います。退院後、奥さんも相方も変に気を使わず、それまでと同じように接してくれて、病気を忘れさせてもらえたのもありがたかったですね。