著者のコラム一覧
坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

「ゴルフ」「温泉」「ビール」の3点セットが脳卒中を招く理由

公開日: 更新日:

 健康ゴルフを楽しむには、ぜひ次のことは守っていただきたい。まず、ゴルフの前日はお酒はほどほどにし、睡眠時間を十分に取り、体調を整える。「しばらく残業続きで疲労がたまっている」「睡眠不足が続いている」「ゴルフ前日に取引先との会食が入ってしまった」というような場合は、ゴルフを諦めるという勇気も持つべきでしょう。最悪の結果を迎えるようになった……という展開は、自身の判断で避けることができるのです。

 プレー中は、水分を十分に補給する。真夏と比べて過ごしやすくなったとはいえ、10月の日中は、夏を思わせる暑さの日もあります。汗の量が多ければ、塩分を含んだ水分の補給も大切です。また、帽子をかぶる、首に冷たいタオルを巻くなどの工夫もいいと思います。

 さらに注意してほしいのは、ゴルフ時のビール。ビールは水分補給にはなりません。それどころか、利尿作用があるので、体がより脱水症状になるのです。ビールを飲んでいる最中は、喉の渇きを感じませんよね。しかしそれが、「脱水症状ではない」という根拠にはなりません。ゴルフで汗をかいた後のビールはおいしいと思いますが、体のことを考えるなら飲まない方がいい。もし飲むなら、十分に水分を取った上で、ビールを飲むようにしてください。なお、別のアルコールに関しても同じです。

 ゴルフが大好きだったのに、家族の反対もあって自由にゴルフに行けなくなったAさん。「あの時、ああしていればなぁ」と思わない日はないそうです。

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