「血液サラサラ」心筋梗塞予防にどこまで関係しているのか
血液は、細胞成分(血球)と、血漿(プラズマ)と呼ばれる液体成分から成り立っています。赤血球は体の隅々まで酸素を運び二酸化炭素を回収する働きがあり、白血球は体内に侵入してきた細菌などの異物から体を守る働きがあります。また、血小板は結合して固まる(凝集)性質によって止血をします。
血栓は「止血」という体の防御反応が、通常では起こらない血管の中で起きてしまったものをいいます。毛細血管ではなく、中サイズの冠動脈などが動脈硬化やストレスで傷つくと、まず血小板が集まって凝集します。さらに数々の血液凝固因子が反応してできたフィブリンというノリのようなものが赤血球などを取り込み、血小板の塊を補強し血栓ができます。
この血小板が凝集する能力と凝固の起こりやすさは専門的機器で測定されますが、MC―FANによる測定内容とは違うのです。
危険な血栓をつくらないためには、人間ドックなどで自分の健康状態を知り、肥満、高血圧などの生活習慣病、喫煙やストレスなどによる動脈硬化症を予防することが大事です。リスクがあれば、バイアスピリンなど抗血栓薬で予防することになります。