「血液サラサラ」心筋梗塞予防にどこまで関係しているのか
大事なことを無視し、「血液サラサラになっていること」だけを喜んでいてはダメです。
昨年初めて、この「血液サラサラ」が心臓血管病のリスクを減らすという報告が出ました。血液サラサラで心臓血管病になりにくい人たちがいるとしたら、青魚の脂やタマネギのように、「血液サラサラ」にするだけでなく、血小板凝集や血液凝固も抑えられる食材のおかげかもしれません。
紛らわしいことに、抗血栓薬も「血液サラサラの薬」と呼ばれることがあります。これはMC―FANで測定した毛細血管の血流ではなく、冠動脈などの普通の血管で血液が固まりにくい状態を表したものです。「サラサラ」という言葉の使い方に混乱がありますので、その使われている意味を確認する必要はあります。