湿布薬は貼りすぎると危ない!吐血して搬送されたケースも
新型コロナ禍で腰痛を訴える人が増えているという。テレワークで座っている時間が増えたり、外出自粛による運動不足が影響したりして、ストレスや不安感も原因になる。腰に痛みを感じると、まずは「湿布薬」を貼るという人は多いだろう。しかし、正しい使い方をしないと深刻な事態を招きかねない。
腰痛だけでなく、肩こりや筋肉痛があると、患部にとりあえず湿布薬を貼って様子を見る。ほとんどの人にそんな経験があるはずだ。
さまざまなタイプが市販されている湿布薬はドラッグストアでも手軽に購入できるだけに、安易に何枚もペタペタと貼ってしまいがちだが、甘く考えてはいけない。
岡山大学病院薬剤部の神崎浩孝氏は言う。
「湿布薬は局所的な消炎鎮痛効果のある外用貼付薬で、れっきとした『薬』です。皮膚から薬剤を吸収させて痛みや炎症を和らげる効果があり、かなり強力な有効成分が含まれているタイプもあります。飲み薬に比べると重大な副作用は起こりにくいとされていますが、適正な量を適正に使わないと、深刻な副作用を招く危険もあるのです」