定年を越えて働きたいなら40代から「補聴器」を勉強すべき

公開日: 更新日:

 そのうえ、加齢性難聴を放置すると将来、やっかいな病気になるリスクが高くなることもわかっている。

「それは認知症です。難聴と認知症発症に相関関係があることがわかっています。2017年に世界的権威のある医学論文雑誌のランセットが国際委員会を開催し、医学的介入により認知症発症を予防できる要因として難聴が筆頭にあげられました。認知症や認知症以外の不利益に関し、難聴が関連しているという報告が積み重ねられ、健康寿命の延伸のために中年期以降の聴力維持は重要性が増しています」

 つまり、難聴を解決することは認知症の予防につながる可能性があるということだ。

「中には『自分は会社などの健診で聴力検査を受けてパスしているから大丈夫』と考える人もいると思います。しかし、日本の健診での聴力検査は1000ヘルツと4000ヘルツを測ります。人の会話音域は500~2000ヘルツで、言葉の聞き取り検査は行っていないので、会社の健診の聴力検査をパスしたからといって会話に不都合がないわけではないのです」

 あなたは大丈夫?

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」