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天野篤順天堂大学医学部心臓血管外科教授

1955年、埼玉県蓮田市生まれ。日本大学医学部卒業後、亀田総合病院(千葉県鴨川市)や新東京病院(千葉県松戸市)などで数多くの手術症例を重ね、02年に現職に就任。これまでに執刀した手術は6500例を超え、98%以上の成功率を収めている。12年2月、東京大学と順天堂大の合同チームで天皇陛下の冠動脈バイパス手術を執刀した。近著に「天職」(プレジデント社)、「100年を生きる 心臓との付き合い方」(講談社ビーシー)、「若さは心臓から築く 新型コロナ時代の100年人生の迎え方」(講談社ビーシー)がある。

「脂質=油」はわれわれの心臓に大きな影響を与える

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 アメリカで実施された大規模コホート研究の解析では、飽和脂肪酸の摂取量を5%減らし、その分のカロリーを多価不飽和脂肪酸に置き換えると心臓疾患の発症リスクが25%減少しました。また、一価不飽和脂肪酸では15%減少、全粒穀物では9%減少したといいます。全粒穀物というのは、玄米や雑穀といった精製されていない穀物のことです。

 とはいえ、飽和脂肪酸は摂取量が少なすぎると脳卒中を起こすリスクが高くなるとの報告もあり、脂質は適度なバランスで摂取することが重要です。肉や乳製品に偏る食事を魚や野菜類に置き換えて、サラダ用のオイルには植物油を使うように心がけることが食生活改善の第一歩と言えます。

■本コラム書籍化第2弾「若さは心臓から築く」(講談社ビーシー)発売中

【連載】上皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」

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