タバタトレーニング コロナ禍の活動量低下にわずか「4分間」で効果あり
10年以上前から欧米で人気を博し、最近はコロナ禍の活動量減少を解消する方法として多数の論文が発表されているのが「タバタトレーニング」だ。「タバタ」とは、立命館大学スポーツ健康科学部の田畑泉教授のこと。4分間で効果を得られる効率的なトレーニング法だ。田畑教授に話を聞いた。
タバタトレーニングは、20秒間の運動と10秒間の休息を1セットとし、6~8セットで疲労困憊に至る間欠運動。
「簡単に言えば、究極の有酸素性トレーニングであり、同時に究極の無酸素性トレーニングです」
私たちが運動を行うときのエネルギー供給は、2つある。
酸素を使わずにエネルギーを供給する「無酸素性エネルギー」と、酸素を使ってエネルギーを供給する「有酸素性エネルギー」だ。
中距離走のような強度の高い運動では無酸素性エネルギーが鍛えられ、ジョギングやエアロビクスのような比較的強度の低い運動では有酸素性エネルギーが鍛えられる。
「タバタトレーニングは、4分間という短時間で両方を鍛えられる。これは、研究ではっきりと証明されています。それにより酸素摂取量が増え持久力が高まります」