国産初の新型コロナ経口治療薬はどれくらい効果があるのか

公開日: 更新日:

 都内にある医療機関の臨床現場で新型コロナ治療に携わっている専門医は言う。

「臨床試験の最終的な結果は報告されていませんが、現場で聞いた情報によれば、塩野義の経口治療薬は投与2日目くらいから体内のウイルス量が激減していくといいます。5000(pg/ミリリットル)以上と計測されていた数値が、2日目で半分、4日目には4分の1といったように、どんどん少なくなるようです。新型コロナウイルスに感染した場合、発症から10日ほどで体内に抗体がつくられ回復していきます。レムデシビルなどを使ったこれまでの投薬治療は、それまでの間に重症化することを防ぐために行われていました。もちろんその効果はありますが、ウイルス量に関しては体内で抗体がつくられるまでは横ばいで推移するケースがほとんどです。ウイルス量の減少が、そのまま症状の改善かといえば、すべてがそうとは言えません。ただ、早い段階でウイルス量が減少するとなれば、重症化や死亡リスクが低くなったり、早期の回復を期待できそうです」

 塩野義の経口治療薬は錠剤タイプで、計5日間服用する。重症化リスクに関係なく広く処方できるようになれば、いまだに続くコロナ禍を乗り切るための強力な武器になるかもしれない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「餅」で尿意ストップ! 映画の途中にトイレで席を立ちたくないなら

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  4. 4

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  5. 5

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  1. 6

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  2. 7

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  3. 8

    広島新井監督がブチギレた阪神藤川監督の“無思慮”…視線合わせて握手も遺恨は消えず

  4. 9

    自民にまた「政治とカネ」問題!太田房江氏に選挙買収疑惑、参院選公認めぐり大阪でグチャグチャ泥仕合

  5. 10

    イケイケ国民民主党に陰り? 埼玉・和光市議補選は玉木代表が応援も公認候補まさかの敗北