老親のためにも知っておきたい「杖」の正しい選び方、使い方、歩き方
■階段などでの使い方
「上りは良い方の足で上り、後から杖と痛い方、弱い方の足がついていく形になります。一方、下りではその逆となります。杖と痛い方、弱い方の足が先に出て、良い方の足がついていく形となります。つまり、上るときも下りるときも1段進むごとに両足を揃えることになります」
神社の砂利道など不安定な場所での杖の使用は転倒防止のため避けるべきだが、使わざるを得ない場合は、小股で歩行し杖を垂直に立てて十分体重が支えられるようにすることが大切。靴は転倒予防のため、踵を覆うものを履くのがいいという。
年を取れば誰でも足腰が弱り、テンポよく歩くことができなくなる。その結果、自宅に引きこもり、気持ちが弱くなる人も少なくない。杖があればそれを解消できる。だからこそ、誰もが正しい杖の選び方、使い方、歩き方を学ぶことが必要だ。