「動かない時間」が増えるほど疲労が残る…脳や心身に悪影響
前述のように、人間はせわしなく動いて活動をしていた生き物です。じっとしている状態が続くことは、脳や心身に悪影響を与える──。疲労につながることが判明しています。
例えば、ウィスコンシン大学マジソン校のエリングストンらは、女性を対象にした調査(2014年)を行い、座っている時間が短い人ほど元気と活力があり、疲れを感じにくかったと報告しています。ある程度動き回っている人の方が、元気で疲れにくい傾向が分かったというのです。
また、ジョージア大学のペュエッツらによる研究も興味深いです。この実験では、日常的に疲労感を抱いている健康な若者を集めて行われ、参加者を次のグループに分け、検証しています。
①中程度の負荷の運動をするグループ。具体的には、6週間で18回ほどジムでランニングや軽い筋トレなど
②軽い運動をするグループ。具体的には、6週間で18回ほどジムでウオーキングなど
③何もしないグループ