「乱視」を放置してはいけない…軽くても目の疲れや見間違いを招く
日本アルコン株式会社ビジョンケア事業本部学術部部長の五十嵐良広さんは「最近のある国際眼科学会で、弱い乱視がある人がスマートフォンで文章を2分間読んだ場合、乱視用コンタクトレンズで乱視を矯正しないと読み間違いが多くなるという研究が発表されました。弱い乱視を矯正しないことで、情報を正確にキャッチできない可能性が示唆されたのです。デジタル機器のない生活は考えられない今、デジタル眼精疲労対策としても乱視をしっかり矯正することは重要」と指摘。
「乱視用コンタクトレンズの装着感がよくない」という点については、現在は変わってきているという。
「かつては、レンズが目の上で回転しないように単にレンズ下方が分厚く作られていたため、装着感がいまひとつよくなかった面がありました。以前の経験から、『球面レンズである程度見えているなら、そのままでいいのでは』と考える眼科の先生もいらっしゃるように思います。しかし技術の進歩で、『乱視用コンタクトレンズだから装着がよくない』といった声は少なくなっています」(五十嵐さん)
どう見えるかは、QOL(生活の質)に直結する。「軽い乱視がありますね」などと眼科や眼鏡店で指摘されたことがある人は、乱視に合った対策を。
乱視かどうかわからないが何らかの不具合を感じている人は、一度眼科でチェックを。