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西内義雄医療・保健ジャーナリスト

医療・保健ジャーナリスト。強みは各地に顔見知りの保健師がいること。両親&義両親の介護・看取りを経験。

介護施設で「大部屋」より「個室」がいいと言い切れない背景

公開日: 更新日:

 介護施設や有料老人ホームへの入居を検討する時、どのタイプの部屋を希望するか決めなければならない。ひと昔前なら多床室(大部屋)か個室の二者択一だったが、最近はさらに細かく分類され、入居者の介護度、性格、費用などから最適解を選ぶ時代になっているからだ。それぞれご紹介すると……。

▽(従来型)多床室。よくあるのがひとつの部屋に4つのベッドが置かれ、カーテンや家具などで簡易的な仕切りがあるタイプ。いわゆる昔ながらの大部屋だ。費用は安いものの、時代の流れとともに減っている傾向がある。

▽(従来型)個室。こちらも昔ながらの個室。ビジネスホテルのような造りを想像してもらえればいい。それぞれが自分の部屋でプライバシーを保ちながら生活できるタイプだが、自由に歩けない人だと部屋にこもってばかりになる不安がある。

▽ユニット型個室的多床室。大部屋ではあるが、それぞれのベッド周りはパーティションなどでしっかり区切られ、個室風になっている。ユニット型というのはいくつかの部屋(10人分前後)ごとに共有スペースがあり、利用者のコミュニケーションが円滑に行えるよう配慮されている(2021年、個室化を進めたい国の政策により新設が禁止された)。

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