【グラスフェッドバター】脂肪を減少させ動脈硬化を防ぎ骨を丈夫にする
グラスフェッドバターは、牧草を主食として育てられた牛のミルクから作られるバターです。通常のバターは穀物飼料で育てられた牛から作られることが一般的ですが、牧草のみで育った牛のミルクには、より高い栄養価が含まれていることがわかっています。
グラスフェッドバターの大きな特徴は、良質な脂肪酸を多く含む点。特にオメガ3脂肪酸と呼ばれる体の中で合成できない必須脂肪酸が豊富です。オメガ3脂肪酸は、血液の流れを良くし、心臓病のリスクを軽減することが科学的に示されています。また、炎症を抑える作用もあり、慢性的な病気の予防や体調管理に役立つとされる報告があります。
さらに、グラスフェッドバターはそのエサの成分から「共役リノール酸(CLA)」と呼ばれる栄養素を多く含んでいます。動物実験にはなりますが、CLAが脂肪減少に顕著な効果を示すことが確認されています。また、一部のヒトを対象とした研究でも、一定量(3~6g/日)のCLAを摂取することで、体脂肪が減少する傾向が見られたという報告もあります。ただ、その真偽はまだ研究段階と言えるでしょう。