80歳女性は胃ろうを経て、初めてとんかつを2切れ食べられた!
「病院にいるときもゼリーなどを口から食べていました」(息子さん)
「むせたりはしませんか?」(私)
「ないみたいです。たんの吸引も必要なくて、卵豆腐なども食べていました」(息子さん)
「胃ろうにしたのは、たくさんは食べられないからなんですね?」(私)
「そうなんです」(息子さん)
入院前はスイミングにも通われていたほど元気で、食べることが大好きだったといいます。入院中は口から食べられないもどかしさもあって、大変つらい思いをされたことでしょう。
そんな背景もあり、自宅に戻ってからはリハビリにも意欲的に取り組まれました。息子さんご夫婦の支えのもと、車椅子と歩行を併用しながら、できるだけ外出するよう心がけたそうです。
そして、自宅療養を始めて1年が経ったある日、訪問看護を担当する言語聴覚士の方から、喜びに満ちた報告が届きました。
「本日の訪問で、初めてソースをかけたとんかつを2切れ食べることができました。お味噌汁には細かく刻んだ大根や人参、油揚げも。ご飯は、形の残る程度のおかゆです」