横浜翠嵐高が東大受験で大躍進「3年間」で勝利に導く秘訣
「翠嵐(すいらん)同窓生として、こんなうれしいことはなかった。ただ、それは残念ながら、ぬか喜びだった」
こう苦笑するのは、神奈川県立高校の名門・横浜翠嵐高(横浜市神奈川区)の60代のOB。
かつての同級生から「サンデー毎日を見てみろ」と電話がかかってきたのは3月12日朝のことだった。「翠嵐が東大合格者数トップ10に入っているぞ」というのである。
このOBはすぐに近くのコンビニに行き、「サンデー毎日」の最新号を開いた。開成、灘、麻布……と並ぶ中、同級生が言った通り、10番目に横浜翠嵐49人と出ていた。念のため、同日発売された「週刊朝日」も確認。やはり、結果は同じである。横浜翠嵐(全日制1学年約350人、男子と女子の割合およそ2:1)にとって、トップ10入りは初の快挙。OBは胸の鼓動が高まるのを感じ、急いで両誌を購入した。だが――。
■幻となった初のトップ10入り
「サンデー毎日の次の号も購入。その余韻に浸ろうという気持ちだったのですが、ページを開いてビックリ。横浜翠嵐の合格者数は1人増えて50人になっていたものの、順位は11位に下がっていた。インターネットでも調べましたが、結果は変わらない。がっかりしました」