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藤倉善郎ジャーナリスト

1974年、東京都生まれ。カルト問題を20年以上にわたり取材。2009年にニュースサイト「やや日刊カルト新聞」を創刊し、総裁就任。著書に「『カルト宗教』取材したらこうだった」など。「徹底検証 日本の右傾化」(塚田穂高編著)、「だから知ってほしい『宗教2世』問題」などの共著も多数。

陰謀論者やデモ団体はどっちを向いても揉め事ばかり…理解不能な“内ゲバ”まで

公開日: 更新日:

 反ワクチン政党「参政党」も揉めている。昨年、神谷宗幣参院議員が松田学代表に辞任を求め、自らが新代表に就任。すると“神谷独裁”への批判が高まり、パワハラ疑惑まで飛び出して、11月に幹部らが次々と離党や除籍に。「小麦粉は日本人には有害。戦後にGHQが日本に普及させたもの」とする陰謀論を吹聴していた吉野敏明氏も離党した。今年1月には、地方議員9人が一斉離党する騒ぎもあった。

 参政党と激しく敵対して街宣妨害を繰り返していたのが、絶賛内紛中のNHK党(現みんなでつくる党)だ。急先鋒は、元幹事長の黒川敦彦氏。ところが前出の吉野氏は、参政党離党直後の今年2月、街頭演説で黒川氏と和解してみせた。

 逆に、黒川氏の盟友である「日本列島100万人プロジェクト」(連載第8回)の毛利秀徳氏は、落選した熊本県知事選で、応援のため現地入りした黒川氏を拒絶。参政党の支援を得るためだとされ、黒川氏や支持者から非難を浴びている。

 どっちを向いても揉め事ばかり。“闇の勢力”と戦う陰謀論者も、一枚岩とはいかないようだ。 (おわり)

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