自民・石破茂氏が「選択的夫婦別姓制度」導入に意欲…旧安倍派議員らとガチンコ対決勃発か
一方で、女性の社会進出に伴い、最近の世論調査では同制度の導入に賛成する割合が増加。職場で旧姓使用を認める企業も増えていて、経団連(日本経済団体連合会)は6月、政府に対して制度導入に必要な法律の改正を早期に行うよう求める提言書を提出。これを受け、自民党も7月18日に3年ぶりとなる党内議論を再開させた。
こうした流れから、石破氏の発言は至極当然とみられるのだが、それがなぜ、旧安倍派議員らとのガチンコ対決になるのか。
■安倍氏は「夫婦別姓は家族の解体を意味」「家族の解体が最終目標」と発言
実は石破氏が「よく分からない理屈」とバッサリ切り捨てていた「夫婦別姓だと家庭崩壊する」と近しい発言をしていたのは故・安倍晋三元首相だ。2016年2月29日の衆院予算委で、現立憲民主党幹事長の岡田克也氏(71)が当時の安倍首相に向かってこう発言している。
「(安倍)総理が野党時代の発言を紹介したいと思います。夫婦別姓の問題ですね。総理は、夫婦別姓は家族の解体を意味します。家族の解体が最終目標であって、家族から解放されなければ人間として自由になれないという、左翼的かつ共産主義のドグマです。こういうふうに発言されていますね。これはどういう意味ですか」