著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

ニデック(下)お家芸のM&Aを駆使、工作機械で世界一を目指すも…気になる後継者問題の行方

公開日: 更新日:

 この分野は21年8月に三菱重工業傘下の三菱重工工作機械(現ニデックマシンツール)を買収したのが始まりだ。同社は工作機械や切削工具などを扱っている。

 22年2月にはOKK(現ニデックオーケーケー)を買収した。これにより、ニデックはボリュームゾーンである小型・中型MCに手を掛けた。23年2月、横中ぐり盤で世界シェア首位のイタリアのPAMA(パーマ)を傘下に収めた。これまでなかった横中ぐり盤を加えることができたことで、販路を海外に広げる武器を獲得した。

 顧客のニーズを全て満たす製品を作るために欠けていたのが、旋盤などの金属工作機械を得意とするTAKISAWAの製品だった。完全子会社にする必要があった。

 ニデックドライブテクノロジー会長兼ニデックマシンツール会長兼ニデックオーケーケー会長の西本達也氏がM&Aの陣頭指揮を執り、工作機械事業を統括する。

「売上高300億円規模のM&A案件が4、5件あり、事業展開次第では同50億~100億円の小粒な会社をグループに組み入れることも考えている」(西本氏)

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