経団連会長が今ごろ巨大リング視察で「復興と万博の同時並行」強調のリアリティー欠如
「きょうの視察で万博のリアリティーを感じた」 日本国際博覧会協会(万博協会)のトップを務める経団連の十倉会長が18日、大阪・関西万博の目玉である「大屋根」(リング)を初めて視察。350億円もの建設費が散々批判されてきた巨大リングを目の当たりにするまで、協会トップは「万博のリアリティー」を感じていなかったらしい。
十倉会長は能登半島地震について「被災者の救援や救助、生活や街を元に戻すことを最優先でやるのは当然のこと」と言及しつつ、「それを進めながらぜひ万博を完成させ、命と連携の大切さをアピールしていきたい」と強調。被災地の復旧と万博の準備を並行して進めるべきとの考えを示した。
18日は、万博協会を監督する立場の斎藤経産相も相次いで万博会場を視察。「まずは震災復興に最優先で万全を尽くすことは強調したい」と語る一方、万博準備については「粛々と進めていく」と説明した。
斎藤氏に同行した大阪府の吉村知事は会見で、「大臣から『これ(リング)はスゴイですね』という話がありました」と明かした。のんきなものだ。