共和党予備選でトランプ氏連勝のご機嫌…いよいよ迫られる日本の「もしトラ」への覚悟
無理な“ディール”をまた押し付けられるのか
世界中で恐る恐る語られてきた「もしトラ(もしトランプが再選されたら)」がいよいよ現実味を帯びてきて、「米国のNATO(北大西洋条約機構)脱退」への警戒が強まる欧州では、各国の外交官がトランプ周辺に接触しているという。日本でも自民党の麻生副総裁が、今月上旬の訪米時にトランプ側の関係者と面会したと報じられた。
トランプ再登板が現実になれば、在日米軍の駐留経費の増額や、米国の貿易赤字の大幅削減など、無理な“ディール”を、また押し付けられそうだ。
「もっとも世論調査の数字は、現職のバイデン氏に比べ、アウトサイダーにより高く出る傾向がある。予備選で連勝という結果を受け、『トランプ氏になったらまずい』という揺り戻しがこれから起こり、数字は下がっていくでしょう。米大統領選は最後は『戸別訪問』が鍵を握る。勝負の行方はまだまだ見えません」(前嶋和弘氏)
「もしトラ」への覚悟が必要になってきたのは間違いない。