IMFが衝撃の報告書 AIシフトによって「あなたの仕事はなくなるかもしれない」
国際通貨基金(IMF)の職員は、人工知能(AI)が世界の労働市場に与える潜在的な影響を調査し、1月14日に報告書を発表。報告書では、世界全体では雇用の40%近くがAIの影響を受けると分析された。ゲオルギエバ専務理事は「あなたの仕事は完全になくなるかもしれない。それは良くないことだが、AIによって生産性が高まり、所得水準がアップすることも考えられる」とした。「デジタルデバイド(IT格差)や国家間の所得格差が広がる恐れ」があり、高齢の労働者ほど不利益を被りやすいと指摘する。
IMFは、各国が適切な政策を立案できるようにAI準備指数を策定。同指数はデジタルインフラ、人的資本・労働市場に関する政策、イノベーション・経済統合、そして規制・倫理などの分野における準備態勢を測定するもの。この指数を用いて、IMF職員は125カ国の準備態勢を評価。シンガポール、米国、デンマークは本指標で最高スコアを記録した。
総務省の情報通信白書2023年版によると、世界の生成AI市場規模は22年の1.2兆円から30年には14.2兆円となり、年率換算で約36%の成長が見込まれている。