自民・萩生田光一前政調会長「裏金2700万円」に…見苦しすぎる「言い訳」連発の理由
自民党東京都連会長の権限に固執
自身の裏金額が2700万円にも上ったことに関しては〈コロナ禍を理由に最後に突然ノルマが大幅に変わった事により生じた残金が大半です〉と釈明。しかし、この説明はにわかには信じがたい。安倍派議員の元秘書が言う。
「コロナ禍で販売ノルマが半分になったのは事実です。そのせいで年間10万、20万円レベルでノルマを超過してしまった議員もいます。ただ、5年で1000万円以上のノルマ超過は意図的にやらないとまず無理ですよ」
萩生田氏が浅ましい言い訳を繰り返す理由は明白だ。いち早く汚名をそそぎ、何が何でも復権したいということだ。
象徴的なのは、萩生田氏が会長を務める自民党東京都連が、今月に予定されていた役員改選を見送ったことだ。都連内では「裏金事件で大揺れの萩生田さんは会長辞任だ」とみられていたのに、数カ月間の会長任期延長が決定。
埼玉、富山両県連では、裏金が発覚した安倍派所属の県連会長が、それぞれ辞任の意向を示したのに、都連はなぜ会長が職を辞さないのか。そもそも、都連は1年前に開催した政治資金パーティー収入の不記載が明らかになり、萩生田氏は刑事告発されている。
「都連は規模が大きくカネが集まりやすいだけでなく、多くの党員も抱えている。総裁選で党員票を取りまとめる際は、都連会長の意向が絶大ですから、総裁候補は都連会長に頭が上がらない。萩生田さんはそうした権限を握っておきたいのでしょう」(自民党関係者)
グチグチ言い訳を並べずに、この際、スパッと議員辞職してゼロからスタートすべきではないか。