「買収資金の出どころ」は? 柿沢未途被告の公選法違反事件“完落ち”でも終わらない疑問
《これで終わりではない》《まだ隠していることがあるのではないか》
有権者の怒りの投稿はまだ続いているようだ。昨年4月の東京・江東区長選を巡り、公選法違反(買収など)の罪に問われた元自民党衆院議員の柿沢未途被告(53)の初公判が14日、東京地裁(向井香津子裁判長)であり、柿沢被告は「全て争いません」と起訴内容を全面的に認めた。
起訴状によると、柿沢被告は昨年2~4月ごろ、前区長の木村弥生被告(58)=同法違反罪で在宅起訴=を当選させる目的で区議ら9人に選挙運動の報酬計200万円の提供を持ち掛けたほか、同7~10月ごろ、選挙運動に関わった元区議に報酬計約80万円を支払ったとされる。
疑惑が報じられた当初は違法行為を完全否定していた柿沢被告。その後、何ら説明責任を果たさないまま法務副大臣を突然辞任し、逮捕、起訴後の2月1日、議員辞職した。
■選挙支援のために支出したカネの出どころは?
「私の行動に端を発して多くの人が巻き込まれ、大変申し訳ないと思っています」