「貧しいニッポン」の姿クッキリ 日米の株価格差は34年間で10倍→150倍に
日米差は約10倍。34年間で10倍から150倍へと、日米格差はケタ違いに大きく開いてしまった。
34年かけてようやく当時の株価に戻った日本に対し、この間、NYダウは14倍に成長。中国の上海総合指数は30倍、名目GDPで抜かれてしまった独のドイツ株価指数も9.5倍になった。比較すればするほど、世界から取り残された「貧しいニッポン」の姿がクッキリなのである。
「その通りで、数字が今の日本の姿を物語っています。バブルがはじけた後の処方箋を間違えた。日本企業の競争力低下が原因なのに、『デフレ』と表現し、円安で日本企業をさらにぬるま湯にしたことがアダになりました。米国はGAFAのように新技術がどんどん出てくるのに、日本は30年間、自動車業界が変わらずトップ企業のままです。史上最高値更新を機に、無駄に弱体化した30年を反省し、チャンスに変えなければなりません」(経済評論家・斎藤満氏)
日米格差をせめて34年前の10倍まで縮めるのにあと何年かかるだろうか。