JOCvs議連 五輪強化費1000億円めぐりバトル勃発

公開日: 更新日:

 醜い場外乱闘のゴングが鳴った。
 来春創設予定のスポーツ庁のあり方を議論する超党派のスポーツ議員連盟(麻生太郎会長)。そのプロジェクトチームが14日、「五輪選手の強化機能を日本オリンピック委員会(JOC)から切り離すべし!」という主張を文科省に提言する方針を固めた。

 これまで五輪選手の強化はJOCが中心となり、国とtotoを管理する日本スポーツ振興センター(JSC)から多額の強化費を受給。その後、各団体に配分していた。ところが、近年は柔道をはじめ、不正受給問題が頻発。プロジェクトチームの遠藤座長は「現状では(強化費の配分を)JOCに任せるのは難しい」と不信感もあらわに話した。

 これにJOC側は「我々には各団体との信頼関係と実績がある」と反論したが、強化費の不正受給をこうも許しているようでは説得力に欠ける。なるほど、スポーツ議連の言い分はもっともだろう。

■ベラボーな試算が明らかになるや

 しかし、気になるのがその1週間前の8日、JOCの選手強化本部会が、20年東京五輪までの6年間の選手強化費が800億から1000億円という試算をはじき出していたことだ。橋本聖子強化本部長は「審判員などの人材育成費を含めると、さらに増える可能性がある」と説明。当初、「東京五輪ではメダル数世界3位を目指す」と豪語する橋本本部長は、そのために年間100億円ほどの強化費が必要だと話していた。6年間で600億円のはずが、いきなり1000億円にまで膨れ上がったのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  2. 2

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  3. 3

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  4. 4

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  5. 5

    オリオールズ菅野智之 トレードでドジャースorカブス入りに現実味…日本人投手欠く両球団が争奪戦へ

  1. 6

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  2. 7

    乃木坂46では癒やし系…五百城茉央の魅力は、切れ味と温かさ共存していること

  3. 8

    初日から無傷の6連勝!伯桜鵬の実力を底上げした「宮城野部屋閉鎖」の恩恵

  4. 9

    新潟県十日町市の“限界集落”に移住したドイツ人建築デザイナーが起こした奇跡

  5. 10

    トランプ大統領“暗殺”に動き出すのか…米FBI元長官「呼びかけ」の波紋