ビーチ日本代表監督ラモスを通して教わった「マリーシア」
元日本代表司令塔のラモス監督率いるビーチサッカー日本代表が、タイで開催中のビーチサッカー・アジア選手権でグループリーグを3連勝で突破。11月のビーチサッカーW杯(パラグアイ)のアジア予選を兼ねている大会で奮闘している。
ラモスは来日12年目の1989年、32歳で日本国籍を取得して代表入り。ビーチサッカー日本代表を率いている今も、日本サッカーのプライドを背負って世界と戦っている。
ラモスとは日本代表で一緒にプレーする機会はなかったが、日本リーグでは読売クラブ(現東京V)の司令塔と三菱サッカー部(現浦和)の守護神として何度もしのぎを削った。彼はブラジル人ならではの高い技術と意外性のある攻撃センスに加え、試合の流れや攻守を切り替えるタイミングなどを嗅ぎ分ける能力がずばぬけていた。
当時の日本サッカーは攻めるも守るも一本調子のプレーが主流だったが、ラモスは中盤で<ため>をつくって両ワイドに展開したり、スローダウンしたと思ったら一気にスピードアップしてゴールを急襲したり、本当にやっかいな選手だった。