ラグビー福岡7人制代表引退 2ndキャリアは医学生兼解説者

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「決心は揺るぎません」

「後悔をしない人生を」

 会見で何度もそう口にした。

 14日、昨年のラグビーW杯日本代表のベスト8に貢献した福岡堅樹(27=パナソニック)がオンライン記者会見を行い、7人制日本代表の引退を表明。来夏の東京五輪出場を断念し、来春の医学部入学に向けた準備を優先するという。

 福岡は東京五輪の1年延期が決まり、「(進学などの)準備に充てたほうがセカンドキャリアにスムーズに移行できる」と説明。15人制ラグビーも含めて日本代表を引退するが、現役は続行。パナソニックのメンバーとして、来季のトップリーグ出場を目指す意向だ。

■学業優先、代表戦力の充実

 福岡を知るスポーツライターは「合理的な考え方をする福岡らしい決断」とこう解説する。

「1年延期した五輪出場を目指せば、医学部進学も1年延期にせざるを得ない。7人制(ラグビー)代表は今後、コロナの状況の推移を見た上で、五輪に向けて遠征、合宿を繰り返すスケジュールを組んでおり、勉強に充てる時間はかなり限られる。高校卒業後に筑波大の医学部受験に失敗し、1年間の浪人を経て、同大の情報学群に入学。受験の大変さは身に染みてわかっている。勉学優先を公言した以上、同じ失敗を繰り返せないという気持ちも強いはず。もっとも、福岡ほどの実績と知名度があれば、全国の大学から引く手あまたでしょうが……」

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