ユ・ソヨンはV賞金を全額寄付 女子プロ災害支援の最新事情
「現場の記者も驚いていました」
というのは、21日に終了した韓国女子オープンゴルフを現地で取材した国際ジャーナリストの太刀川正樹氏だ。
元世界ランク1位のユ・ソヨン(29)は優勝インタビューで、2億5000万ウオン(約2200万円)の賞金を新型コロナウイルス関連の基金に全額寄付すると明かした。
「2億5000万ウオンといえば韓国では大金です。ソヨンは先月も、パク・インビ、リディア・コ、スウェーデンのパーニラ・リンドベルグの米女子ツアーのメジャーチャンピオン4人で、スクリーンゴルフで対決。オンラインネットワークを活用し、時差のある韓国と米国に分かれての戦いで注目された。試合は仲良く引き分けて、1万ドルの賞金はコロナ対策のために寄付された。ソヨンは米女子ツアーのメンバーで、クリスチャンということもありますが、もともと韓国は日本に比べてチャリティーの意識が高いのです」
■日本選手も
国内女子プロも知らん顔しているわけではもちろんない。成田美寿々(27)に勝みなみ(21)ら8人の女子プロは先月、新型コロナウイルス対策を担う医療従事者への支援を目的に、東京都福祉保健局にマスク1万1000枚を寄贈。渋野日向子(21)、大里桃子(21)、勝、河本結(21)、小祝さくら(22)、原英莉花(21)の黄金世代6人は来月、同じ目的でチャリティー形式の対抗戦を行うなど、慈善活動をしている。
ちなみに成田は昨年10月、台風15号により甚大な被害を受けた地元千葉県の被災地に対し、富士通レディースの獲得賞金全額を寄付すると大会前に公言。17位タイで103万2000円を寄付したことがある。