著者のコラム一覧
六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

東京都内に4万人規模スタジアム新設…実現に高いハードル

公開日: 更新日:

 こうした事象は、単なる偶然の一致だろうか。

■陸上トラックがネックになる公算大

 本来なら、新国立競技場というのは、2021年夏に延期された東京オリンピックの後、陸上のトラックを撤去してサッカー専用スタジアムになるはずだった。
 
 サッカーかラグビーの国際試合以外で6万8000人収容のスタジアムのスタンドが、隅々まで観客で埋まるとは考えられない。

 世界陸上でも開催しない限り、トラックを有効活用できるとは思えない。

 ただし「サッカー・ホッケー場」が新設スタジアムになるというプランは、数年前にも聞こえてきたという経緯がある。結局は立ち消えとなってしまい、今回も「消滅する」可能性は高いのではないだろうか。

 というのも、サッカー場に隣接する陸上トラックが、ネックになる公算が大きいからだ。ここの400メートルの全天候型コースは、競技者から市民ランナーまで多くの愛好家が利用している。

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